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「誰も知らない」を観る

2006/08/29 (火)  カテゴリー/映画日和

なんかホントに今更なのだがDVDを借りてきて
「誰も知らない」を観た。

主演の柳楽優弥が史上最年少でカンヌ最優秀男優賞を
獲得した事で話題となった映画だが、
観よう観よう観たい観たいと思ってきて
ようやく観る事が出来た。

物語は母親と繰らす4人の子供達が
母親に捨てられて、アパートで暮らしていく物語。
最初は母親が置いていったお金でなんとか食べていけたのだが
やがてそのお金もなくなり、母親からの送金もなく、
子供達は電気・ガス・水道も止められた中、自給自足で生きていこうとする。
その子供達の日々と葛藤を描いた物語。

これは1988年に実際に起きた「巣鴨子供置き去り事件」を元に作られたという。
映画を観終わったあと、ちょっと気になって調べてみた。
確かに骨組みはこの事件から持ってきている。
父親の違う4人の子供と暮らしていた母親が、男の家に泊まりこむようになり
やがて帰らなくなった。
その当時は結構騒がれた事件だったみたい。
実際にあった事件を映画化されるときはえてして事実より
誇張されたり派手に演出されることが多いのだが
この事件の場合、その内容は映画よりも生々しく、悲惨だ。
映画はこの事実を元にかなり美しく描かれていると言えよう。
ある意味都会を舞台にしたファンタジーと言っても過言ではない。

この事件が起きたのは1988年だが、2006年の現在は
家庭を舞台にした痛ましく、悲惨な事件が相次いでいる。
この映画の中でYOU演じる母親が、長男を理解あるよく出来た子供として
信頼しきっている部分がよく見られるが、なんといってもまだ子供。
親の過度な期待や信頼を一心に背負って、それに応える為に我慢して我慢して
でも子供が本当に欲しいのは期待や信頼でなくて、純粋な愛情であり親の支えだろう。
我慢が出来なくなったとき、なにかが破綻してしまい崩壊につながるんじゃないかと思う。
子供は親の期待通りに動く人形ではないという事を考えてほしいな。

しかしこの子供達の演技はとても素晴らしい。
柳楽優弥がカンヌで最優秀男優賞をとったというのもうなずける。
セリフまわしとか、立ちポーズとかではない。
兄弟を見る視線、母親を見る視線、周囲の人間達を見る視線。
ラストシーンで空を見つめる遠い目。
彼は目で演技をしている、それがとても素晴らしい。
他の子供達の演技もとても自然で、どこにでもいる普通の子供達が
映画の中で活き活きとしている。ありのままの子供を描いているのだ。

一番好きなシーンは物語中盤。家から出ることを許されなかった子供達が
家を出て、公園で楽しそうに遊びまわる。
普遍的で日常的だけど、そのシーンの子供達の自然な笑顔が
終盤で起きる出来事への感情移入をいっそう盛り上げてくれる。




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